サイディング外壁のお客様に本音の裏話!
建物に対するシーリング重要性
サイディングには大きく分けてふたつの種類があり、「窯業系サイディング」と「金属系サイディング」があります。多くの住宅に用いられているのは窯業系サイディングですが、どちらのサイディングであってもほとんどのサイディングにあるのが「シーリング(コーキング)」と呼ばれる目地です。
その他にもALCパネルの目地やRC造の目地などにも使用されています。このシーリング(コーキング)とは、下地材の継ぎ目に充填して、水の浸入を防ぐという建物を水から守るための大きな役割を担っています。
サイディングの塗り替え時にはシーリングの打ち替えを
サイディングボードやALCパネル、RC造の塗り替えを行う際、シーリングは傷み具合にかかわらず必ず撤去して打ち替えなくてはいけません。これはシーリングの寿命が10年を目途に設計されている為です。地震や突風、寒暖差によるボードの膨張、収縮になどよる目地へのダメージが大きいサイディング住宅の場合は特に言える事です。
しかし、価格競争で契約を取る営業マンは「目地の打ち替えは必要ありません」「撤去せずに既存のシーリングの上から増し打ちするだけで大丈夫です」などと言い切る業者さんも多く存在します。
それは、シーリングの打ち替えをカットするだけで15~20万円、40坪を超えるお宅の場合は30万円以上の料金差が出る事もある為です。
「それだけ安くなるのであれれば...」と契約してしまうお客様も少なくありませんが、雨漏りなどのリスクを考えたとき、こういった提案は菅原塗装工房では考えられない対処法だと思います。
「ほんとに?」「別に大丈夫じゃないの?」と思った方は、シーリング製造メーカーのサンスター技研、コニシ、セメダイン、シャープ化学工業、横浜ゴムなどに問い合わせてみてください。「必ずシーリングは打ち替えを行ってください」という返答が返ってくると思います。
窓周りなどのシーリングに関しては撤去出来る形状の物と出来ない形状の物とがありますので下地状況によって対処法が変わってきます。
ほとんどの塗装屋が採用しているのは耐久性の低いシーリング?
シーリング(コーキング)は大きく分けて写真左側の空気に触れて乾燥する1成分型のカートリッジタイプと写真右側の2成分型の基材(主剤)と硬化剤を混ぜ合わせて化学反応で硬化するタイプの2種類に分類されます。
1成分型のカートリッジタイプはホームセンターの建材コーナーなどでなんとなく見たことがあるのではないでしょうか。
1成分型のシーリングは一般の方でもすぐに使用することが可能です。それはシーリングを打ち込む「ガン機」と呼ばれる道具が150~250円程度で販売している為です。
特徴としては少量しか使用しない場合などには重宝しますが、梱包費用などが掛かるので1本当たりの単価が非常に割高であるという事が挙げられます。
2成分型のシーリング材を一般の方が目にすることはほとんどないと思います。
2成分型のシーリングを使用するためには専用の撹拌機と専用の吸い込み・打ち込みを繰り返す特殊な「ガン機」が必要になります。
特徴としては材料費も1成分型より安く、作業効率もよくなり、専用トナーと呼ばれる調色材を入れる事で100色以上の色を造り出すことが出来ますが、専門的な技術が必要となり、また撹拌木やガン機などに数十万円という初期投資が掛かる為に取っつき難いという事が言えると思います。
1成分型と2成分型の大きな違いは1成分型の方が乾燥過程でシーリングが痩せやすい為に、同じ量を打ち込んでも乾燥後の膜厚は異なり2成分型の方が痩せにくくなります。膜厚は耐久性能にも影響が出てしまうという事が言えます。またシーリングの食付きも2成分型の方がやはり良いので性能的には2成分型の方が高いということになります。
なぜ2成分型のシーリングを使用しないのか?
シーリングとは本来シール屋さんと呼ばれるシーリング専門の業者が行います。
本職の彼らはマンションや商業施設の新築工事や改修工事、住宅の新築工事などを施工しますがその際に使用しているのが2成分型のシーリングになるわけです。
2成分型は扱いが難しいので経験のない塗装業者では中々導入することが出来ませんが、菅原塗装工房ではシーリング業で独立していた方を従業員として迎え入れ長年に渡ってスタッフ全員が2成分型のシーリングを扱えるよう時間を掛けたために今では塗装を行うのと同じようにシーリングも年間150~200棟を熟せる技術を習得しております。ただ使用出来れば良いという訳ではなく「薄層未硬化現象」など2成分型シーリング材特有の不具合なども発生する可能性があるのでその辺りの知識もしっかりとしておかなくてはなりません。
シーリングのことなら菅原塗装工房へ
シーリングの知識・技術をしっかりと持ち、こだわりを持って施工を行っている業者はお世辞にも多いとは言い難いのが現状です。
最近では菅原塗装工房の商圏外(埼玉)のお客様から塗装後すぐにシーリングが割れてしまい業者とトラブルになって困っているので助けて欲しいとご相談がありました。そこから全てが解決するには数か月といった時間も掛かります。
こういった話があると失敗するには金額面も精神的ストレスもあまりに大きいなぁといつも感じます。
お客様により十人十色の価値観があると思いますがシーリングによる防水性能の大切さを理解している地元の皆様の為にも相模原市・町田市・大和市でシーリングの施工が出来る塗装専門店としてNo.1だと自負できるように日々努力を続けていけるようにしていきたいと思います。
外壁塗装のサイディングページではもう少し詳しく説明していますので、是非ご覧になってください。
またシーリングに関するご質問等御座いましたらお気軽にご相談ください。
シーリング(コーキング)の違いによる単価一覧
名 称 | 用 途 | 単 位 | 単 価 | |
---|---|---|---|---|
-撹拌型シーリング(コーキング)サンスター技研ペンギンシール-(100m以上) 幅10mm×奥行10mm | ||||
2成分型ポリウレタンPU9000typeNB | ALC目地・RC造目地(露出打ち厳禁) | m | 550~700円 | |
2成分型ポリウレタンPU979 | 土間目地専用(超効果タイプ) | m | 550~800円 | |
2成分型変性シリコーンMS2500 | 金属・RC造、モルタル目地(露出打ち可) | m | 650~850円 | |
2成分型変性シリコーンMS2500typeNB | 金属・RC造、モルタル目地(露出打ち・塗装共に可) | m | 700~900円 | |
2成分型変性シリコーンMS2570typeNB | 窯業系サイディング目地(露出打ち・塗装共に可) | m | 750~900円 | |
1成分型変性シリコーン2570type1-NB | 窯業系サイディング目地(露出打ち・塗装共に可) | m | 750~900円 | |
2成分型ポリサルファイドPS169N | 石材・タイル・コンクリート目地(露出打ち可) | m | 750~950円 | |
2成分型変性シリコーンMS2970typeNS | 石材・タイル・コンクリート目地(露出打ち・塗装共に可) | m | 800~1,000円 | |
2成分型ポリイソブチレンIB7000 | ガラス・金属・サッシ(露出打ち・塗装共に可) | m | 650~950円 | |
2成分型シリコーン | ガラスマリオン・金属パネル(塗装不可) | m | 650~950円 | |
既存シーリング撤去 | 伸縮目地(開口部の撤去は形状により異なる) | m | 150~300円 | |
-カートリッジ型シーリング(コーキング)サンスター技研ペンギンシール-(100m以上) 幅10mm×奥行10mm | ||||
1成分型ポリウレタン999typeNB | ALC目地・RC造目地(露出打ち厳禁) | m | 650~850円 | |
1成分型ポリウレタン989typeNB速乾 | 屋上防水下地・ひび割れ処理(露出打ち厳禁) | m | 650~850円 | |
1成分型変性シリコーン2550HM | 金属系サイディング目地(露出打ち可) | m | 750~950円 | |
1成分型変性シリコーン2550LM | 窯業サイディング目地(露出打ち可) | m | 750~950円 | |
1成分型変性シリコーン2550TypeNB | 窯業サイディング目地(露出打ち・塗装共に可) | m | 800~1,000円 | |
既存シーリング撤去 | 伸縮目地(開口部の撤去は形状により異なる) | m | 150~300円 |
シーリング(コーキング)の選定は下地の材質により異なります。 また単価設定は10mm×10mmを基準に算出していますがALCパネルRC造などの場合に目地幅が10mm×15mmだったり15mm×20mmだったりした場合があります。こういった場合は使用するシーリング材の量が大きく異なる為に単価変動が起こります。
ポリウレタン系のシーリング材を露出打ちすると紫外線によって急激に劣化したり、石材・タイル面に適用外の変性シリコーンなどを使用した場合は油分によるタイル面の汚染などが発生したりと下地と商品選定のミスが様々な不具合を起こしますので適材適所に合わせてシーリング材の選定が必要になります。
また2成分型のシーリング材は基材(主剤)と硬化剤を混ぜ合わせ化学反応で硬化する商品になります。痩せにくい為に耐久性が高く、食付きなどは1成分型に比べると商品性能は高くなりますが、シーリングの厚みを十分に確保することが出来ないような状況の場合「薄層未硬化現象(はくそうみこうかげんしょう)」という硬化不良を起こす可能性があります。 こうした施工不良をなくす為に1成分型のシーリング材と2成分型のシーリング材の使い分けなどを行う場合があります。
シーリング施工事例紹介
※「ボンドブレーカー」とは、通称「3面接着防止テープ」と呼ばれるものです。ボンドブレーカー装着写真がないものは、すでに下地にボンドブレーカーが装着されており、改めて装着の必要性がないものです。
※ボンドブレーカーを装着する必要性の有無は、既存のコーキングを撤去しないとわかりませんが、当社では、ボンドブレーカーの装着が必要になった場合でも追加料金はいただいておりません。