サイディング住宅の方

サイディングの種類

サイディング住宅にはいくつか種類があり大きく分けると窯業系サイディングと金属系サイディングの2種類がありますが金属系サイディングを使用されている住宅は非常に少ないですのでほとんどの住宅は窯業系サイディングであると考えてください。

窯業系サイディングについて

近年では非常に需要の高い窯業系サイディングですが住宅の塗り替え、外壁塗装において説明すると窯業系サイディングの中で2種類に分けると比較的に考え易くなります。
それは高意匠性サイディングと呼ばれる柄模様やレンガ調タイル調など複数色の色が使用されている窯業系サイディングボードを使用した住宅と、もしくは単色の物や2~4色程度しか使用していない比較的にシンプルな造りの窯業系サイディングボードがあります。
多くの場合は工場で塗装されたものを現場で大工さんが寸法などを加工し取り付けるケースがほとんどですが、稀に無塗装品を現場で塗装するという事もあります。こちらは前説の後者の部類に入ると認識してください。

建売住宅と注文住宅の違い

基本的に建売などに使用されている窯業系サイディングボードはシンプルな物でも高意匠性の物でも10年~15年程度で塗り替えるのが目安になります。
一般的な建売住宅には比較的安価なサイディングボードが使われていることが多い為どうしてもメンテナンスサイクルが早くなってしまいます。もちろん新築時の施工内容や立地条件、建物の形状などにより劣化スピードは大きく異なる為10年未満で劣化が目立ちはじめる場合もあります。

注文住宅の場合などは外壁の素材もお客様ご自身で選ばれたと思いますのでその商品グレードによっては20年以上塗り替えが不要な物も存在します。
そういった窯業系サイディングボードはレンガ調や表面にセラミックなどが使用されているタイル調の物が多いように思います。

サイディングボードの劣化とシーリングは別物!?

高価な窯業系サイディングボードでも安価なサイディングボードのどちらに置いても10年を目安に定期的なメンテナンスを行う必要があります。

既存のサイディングボードが縦張りになっているか横張りになっているかで異なりますがサイディングボードの寸法は一般的に10尺×1.5尺(3030mm×455mm)のボードを使用していますので横張りの場合は3030mm感覚で縦目地が存在すると思います。
縦張りの場合は建物の1階と2階の間に横に目地が入っており、その目地を隠すために幕板(帯)と呼ばれる化粧用のボードが取り付けられている建物もあります。

この目地に使用されているゴムっぽい材質の物をシーリング(シール)もしくはコーキングと呼ばれるものになり10年程度を目安に打ち替える必要があるのです。 目地以外にも窓周りや入隅部分などにも使用されています。

シーリング(コーキング)が持つ防水性能について

この目地のシーリング(コーキング)の防水性能が無くなるとサイディングボードの内側に水が浸入することになります。

窯業系のサイディングボードの防水性能は外部に向いている表面のみに防水性能の有していますのでサイディングボードの断面と裏面に関しては防水性能がないので水分を吸収しやすく、腐食のスピードも表面とは大きく異なります。

窯業系サイディングは水を含んでしまうと傷みの進行がどんどん進んでしまうだけでなく、どんな処置を行っても一度傷んだサイディングが元に戻る事はありません。
蓄積された部材の傷みはそのままサイディングの寿命を縮めることに直結します。

どれだけ表面の保護性能が高くてもサイディングの断面や裏面などの部分から劣化が進行してしまっては全く意味がありません。
また状況によってはサイディングボードが劣化するだけでなく建物の内側に雨漏りしてしまう事も事例としていくつもあります。

ですのでシーリング(コーキング)は防水性能が切れる前に打ち替えるというのが理想的でこのシーリング(コーキング)の打ち替え目安が10年とされています。

サイディングの絶対量とクレームについて

現在日本の戸建住宅の70%がこの窯業系サイディングを外壁に使用していると言われ、塗り替え後のトラブルが最も多いのも窯業系サイディングの塗り替えもしくはシーリング(コーキング)の打ち替えに関する内容が半数を占めます。
当社でも施工の際に最も注意して作業を行っているのがシーリング(コーキング)の打ち替え作業です。

上記でも説明していますがシーリング(コーキング)の防水が切れると建物の内側に水が廻るという言わば窯業系サイディング住宅の生命線と行っても過言ではありません。ですのでこの目地の処理を疎かにしてしまえばお客様からの信頼をドブに捨てるようなものとなってしまいます。

なぜシーリングの打ち替えでクレームなどの問題が起きるのか?

新築時に行うシーリング(コーキング)の打ち込みはシール屋さんと呼ばれるシーリング専門業者が行います。 シーリング専門業者とは新築の戸建住宅、マンション、団地など中規模以上の集合住宅や公共施設の新築工事、改修工事などのシーリング(コーキング)などを行っている業者になります。 戸建住宅のシーリングは少ないと150m程度、多くても500m程度しかありませんがシーリング専門業者が請け負う規模は数千m~何万mという様な工事を行います。 新築時は工事の段取りなどが非常に楽なのでシーリング専門業者さんが工事を行いますが、戸建住宅の塗り替えのタイミングは工事の受注量や安定せずまた工事の段取りも大変なのでシーリング専門業者さんが工事に入るケースは非常に少なくなります。 そういった全ての状況を考えると塗り替え周期にシーリング(コーキング)の打ち替えなども塗装専門店が行った方が効率も良くなり、施工費用も抑える事が可能になったのですが塗装専門店の知識量と技術量がシーリング専門業者に追いついてないということ、下請け体質が続く塗装業界において追客を行わない為に施工業者の責任の欠如や施工後の不具合などを検証出来ていないという事が大きな原因となります。

また新築時のサイディングボードは全く傷みが無い部分への施工ですが、10年と言う年月の経過によりサイディングボードの劣化や新築時のシーリング専門業者や大工さんの施工不良など長年蓄積されてきたダメージをシーリングの打ち替えを行った塗装業者やリフォーム業者が責任を持つ必要が出てくるので、知識量、技術量をしっかりと持ちリスクマネージメントなども行える業者でないと工事後に何度も業者と揉めてしまうような事例が起きてしまうのです。

シーリングの撤去と2面接着について

新築時と大きく異なるのは既存目地に使われているシーリング材の撤去が必要になるという部分です。
窓周りなどの開口部は撤去を行わない方が良いことがありますが目地の部分は撤去が必ず必要になります。
当社ではシーリングの目地は完全撤去を行いますが業者によってはVカットと言って中途半端な撤去しか行わない業者や撤去自体全く行わない業者も存在しますので下地処理の段階で今後の耐久性能並びに防水性能が大きく変わってしまいます。

また木造住宅の窯業系サイディングの伸縮目地に掛かる負荷というのは非常に大きく、寒暖差などでの物質が膨張、収縮を繰り返しており、さらには地震や強風などで建物は常に動いています。
この動きに追従させるためには3面接着ではなく2面接着での施工を行わなくてはなりません。
2面接着というのはサイディングボードの断面、2面にシーリングを食付かせる必要があり、シーリングの表面部分とその反対の躯体の内側部分にはシーリングを食付かせてはいけないという物です。

現在は新築時に3面接着防止テープという物が下地側に貼られている建物もありますが、まだまだボンドブレーカーやバックアップ材などと呼ばれる物を下地に貼り3面接着を防止している建物も多いので注意しなくてはなりません。
シーリング撤去時に裏側のボンドブレーカーやバックアップ材など3面接着を防止させる部材が一緒に取れてしまう事がありますのでこの辺りの対処方法を明確にしていく必要があります。
新築時にこれらの部材が入っておらず築10年を待たずしてシーリング(コーキング)が切れてしまっている住宅も多く存在します。

当社の場合はボンドブレーカーやバックアップ材の装着などで追加費用は頂いていませんのでご安心ください。

シーリング材の選定について

上記でも説明していますが木造住宅の窯業系サイディング目地への負荷というのは「鉄筋コンクリート造(RC造)の目地」や「軽量鉄骨造に使われるALCパネルの目地」などとは比べものにならない程大きな物になっているのでシーリング材の選定を間違えるとこれまた早い段階で防水性能が切れる可能性があります。

当社で使用しているサンスター技研のペンギンシールの他にコニシやセメダイン、横浜ゴム、シャープ化学工業と言ったメーカーなどから様々なシーリング材が販売されていますが、一番重要なのは窯業系サイディング用に作られている商品なのか否かという部分が重要になります。
御見積に記載されている商品名などを元にインターネット上に上がっている各メーカーの製品カタログを見ることで窯業系サイディングに適用しているのかどうかなどの判断が可能です。

当社ではサンスター技研のペンギンシール窯業系サイディング目地専用の2成分型変性シリコンMS2570TypeNBという商品を使用し、下塗り材も専用のUS-3プライマーという物を使用しております。

サイディング住宅のトラブルの原因はシーリングだけではない

窯業系サイディング住宅は発売当初塗り替えが不要。という売り出し方をしていたのでお客様によっては新築時の歌い文句をそのまま信じてしまい15年以上メンテナンスをせずに放置してしまった方なども多くいらっしゃいます。
窯業系サイディングをあまり長い期間放置し水分を含んだりしますとサイディングの表面がボロボロと剥がれてきたり、3cm×3cm程度の欠損などが発生し始めます。上記でも説明しましたが一度進行した劣化は元に戻ることはありません。
極論で言うと塗装を行ってもまた欠損が起こる可能性は非常に高いという事です。
しかし劣化した部分に出来る限りの処置を行った後に適切な塗料を適切に塗装すれば欠損は抑えらるかもしれません。

問題は御見積依頼を受けてお伺いした際の現地調査でどのような判断をするかという部分が重要になります。

高意匠性サイディングへのクリアー塗装の問題点

本ページの最初に説明しましたが窯業系サイディングには一般的な物と高意匠性のサイディングの2種類が存在します。
基本的にどちらも工場での焼付塗装などによる塗膜で表面を保護している部材になりますのでどこかで塗り替えが必要になるのですが、一般的な単色~4色程度で構成されているサイディングであれば単色の塗膜で塗り潰してしまっても外観に大きな変化はありませんが高意匠性のサイディングはタイル調やレンガ調だったりとデザイン性に優れており、視覚的な仕上がりの優先順位も非常に高くなってしまいます。
高意匠性サイディングの場合は既存の柄模様を残したいとご要望される方が比較的に多いのでクリアー塗装(透明な塗膜)を行う事が一般的とされています。
ただクリアー塗装と単色での塗りつぶしには塗料の性能に大きな違いが存在します。

通常の塗料は一般的に下塗り塗料1回塗りの後に上塗り塗料を2回塗りの3工程で施工するというのがメーカーで定められた塗装方法になります。もちろん塗料によって例外も御座います。

下塗り塗料というのは基本的に下地と上塗りの塗膜の密着性を高めるための接着剤のような効果があります。
ですがクリアー塗装というのは専用下塗り材という物が存在せず上塗り2回塗りの2工程で仕上げることになります。
専用の下塗り材が存在しない理由として透明な上塗り材を紫外線が通り越し塗装した下塗り材が変色を起こすためです。
常に綺麗な状態を保つためにもクリアー塗装に下塗りは入れない方が良いわけです。

ただ下塗りが無くてもクリアー塗装を行う事自体には特に問題はありません。 問題なのは下地の状況が悪くなってしまっているのにクリアー塗装を行ってしまった場合に不具合が起きるという点です。

塗膜の表面が傷んでいたり欠損などが出始めているのにそのままクリアー塗装を行うと、この欠損や剥離現象を抑制する力が全く働かない為に再発のリスクが非常に高くなってしまいます。 お客様からすれば折角高い金額を支払って塗装したのに2~3年で欠損などが発生すればそれは怒りたくもなりますね。

セラミック系のサイディングへのクリアー塗装は?

注文住宅で高価なサイディングボードを選ばれた方の中には窯業系サイディングボードの表面を薄いタイルなどのセラミックで覆っている物も存在します。これらの場合は既存のサイディングの付着性能というのが非常に低い為に下塗り無しのクリアー塗装では塗膜が全く食付かず塗装後数年でボロボロと剥離、、、なんてことにもなり兼ねません。

当社ではこういった現存する建物の中で絶対量が非常に少ない特殊な下地などがあった場合は塗料メーカーの担当と材料屋の担当者を連れて塗膜が食付く下地なのかどうかの付着試験を行うことでメーカーが大丈夫だという下塗り材の選定とそれに合わせた上塗り材をご提案いたします。

シーリングは先打ちか?後打ちか?

クリアー塗装で多くの業者が施工方法を守らない点がもう1点あります。
それが「シーリングの後打ち」です。
クリアー塗装の場合は外壁のクリアー塗装を行った後にシーリングの打ち込みを行わなくてはなりません。 窯業系サイディングのクリアー塗料でシェアNo.1を誇る日本ペイントのUVプロテクトクリアーのカタログにも記載されています。

通常の単色で塗潰す場合は特に指定がないのでシーリングを先に打ち替えた後にさらに塗膜で保護膜を作るのが理想ですが、クリアー塗装の場合に同じことをすると塗膜の汚染、剥離、収縮割れなどの不具合を起こすことがあります。

選定シーリングの間違いと価格

では多くの業者さんがなぜ窯業系サイディングにおけるクリアー塗装の際にシーリングを後打ちするのか。

①そもそも知らないという可能性。
②シーリング目地にポリウレタンを使用している可能性。

この2点が多いのではないかと思います。
ポリウレタンというのは露出打ちが厳禁となります。つまり塗装が施されるというのが前提に作られているので塗装を行わないとすぐにシーリングは固くなってしまいます。
2成分型ですと変性シリコンとポリウレタンでは価格的にポリウレタンの方が安価で内容量も1.5倍も多く入っているので材料費を下げる為にポリウレタンを使用しているという業者さんも多いかもしれません。

当社で使用しているサンスター技研のペンギンシールには窯業系サイディングに適用できるポリウレタンという商品がそもそも存在しませんのでサイディング住宅の皆さんに2成分型の窯業系サイディング専用の変性シリコン(ノンブリードタイプ)をご提案させて頂いておりますのでご安心ください。

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